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製品における環境への取り組み
環境負荷の少ない製品の開発とともに製造過程の改善にも取り組み、着実な成果をあげています。
一般製造業・流通業界向け
■ケース自動倉庫「ファインストッカー」の省エネルギー化
「ファインストッカー」はコンテナや段ボール単位の保管に最適な自動倉庫で、さまざまな業種の物流センターや工場で幅広く支持されています。2010年に開発した新しいファインストッカーは、スタッカークレーンの構造を根本的に見直し、従来に比べて10%の本体寸法ダウンおよび15%の軽量化(1,850kgから1,580kg)を実現しました。軽量化によりモーター容量を1ランクダウンするとともに、回生電力を有効利用することで、お客さまのランニングコスト削減(消費電力10%削減)に貢献しています。

- 軽量化したスタッカークレーン
■高能力ケース自動倉庫「DUOSYS」
「DUOSYS(デュオシス)」の最大の特徴は、自動倉庫の1アイル(通路)に2台のスタッカークレーンを設置し、同調制御技術により互いに干渉を避けてすれ違い移動し、入出庫を行うようにしたこと。それを2重構造にして、1時間当たり最大2,200ケースという非常に高い入出庫処理能力を可能にしました。クレーンの軽量化設計、必要な処理能力に合わせて稼働台数や速度の最適化、減速時に生じる回生電力の利用などにより消費電力を大幅に減少させました。

- 高能力化を実現した「DUOSYS」
■環境負荷低減を図った無人搬送車「FAC (FA Cart)」
1986~1994年に納入した無人搬送車「FW」のリニューアルに対応する「FAC」を開発しました。FACはFWに車体サイズを合わせることにより、本体のみの入れ替えにも対応。リニューアル時に既存設備(マグネットガイド、地上制御盤、バッテリ、充電器など)を有効利用することで廃棄物を削減し、環境負荷低減を図ります。また、FACは車体の軽量化と待機中(作業待ち)の省エネモード(不必要な制御機器の電源OFF)機能により、FWと比べて約10%の消費電力低減も実現しました。

- 「FAC-10(ローラコンベヤ式)」
エレクトロニクス業界向け
■非接触給電システムの効率改善「HID-4」
非接触給電システム「HID」は、接点なしで移動体への電力供給が可能なため、チリやホコリなどを嫌う半導体や液晶パネルを製造するクリーンルームで数多く採用されてきました。「HID-4」は、電圧振幅と電流通電時間の両方を最適に制御(PAM制御*、PWM制御*という二つの制御技術を活用)することで、給電効率を従来の2.2倍まで高めることに成功しました。また、システム全体の給電時の電力損失も20%削減しました。これにより、クリーンルームはできる限り小さくし、投資コストを抑えたいというお客さまのご要望に「省スペース」「省エネルギー」の両面で応えました。 *PAM制御:パルス振幅変調(Pulse Amplitude Modulation) *PWM制御:パルス幅変調(Pulse Width Modulation)

- HID給電を活用した液晶生産ライン向けシステム「クリーンストッカー」
■半導体工場向け搬送システムを軽量化・省配線化
半導体工場向け搬送システム「クリーンウェイ」のレールには、台車を制御するための通信機器や分岐・合流のための交差点制御用機器を取り付けています。納入システムの大規模化に伴い、レール全長は1つの工場で数キロメートルに達しています。そこでレールに取り付ける機器への電源供給線や、ゾーン制御を行うためのセンサーとの配線に省配線技術を採用。レール配線使用材料を30%削減し、据付時の現地電気工事時間も30%減少しました。

- 半導体工場向け搬送システム「クリーンウェイ」
自動車業界向け
■塗装の品質向上とコスト削減を両立「E-DIP」
自動車塗装は、下塗り、中塗り、上塗りの3工程で構成されます。中でも下塗りは防錆目的と、最終的な仕上がり品質を左右する重要な工程であり、車体に付着したごみを除去する「前処理」工程ではいかに隅々まできれいにするか、防錆塗装を行う「電着塗装」工程ではいかに均一に塗装できるか、で品質が決まります。 「E-DIP」は、従来のチェンコンベヤ方式ではできなかった車種ごとの処理液槽への入出角度調整や、槽内での車体の揺動をコントロールする最適動作により、塗装品質の確保とともに、槽外への液剤の持ち出し量も30%低減し、液剤混入による廃液を削減。槽の小型化によるライン長の短縮など、環境負荷低減とランニングコスト削減を同時に達成しました。

- ピーク電力をアシストする機能を搭載し、電力を有効に活用
■自動車工場向け昇降機の省エネ化
自動車生産ライン向けの昇降機「ドロップリフト」を改良。構造変更やFEM解析(有限要素法)の活用などにより、部材使用量を20%以上低減しました。これによりモータ容量を1ランクダウンするとともに、回生電力を有効利用することで、約28%の省エネ化を実現しま した。

- 自動車工場向け昇降機 「ドロップリフト」
■環境にやさしいエンジンテストベンチ
燃料を入れずに外部からの別駆動でエンジンを回転させテストするモータリングベンチ。従来のエンジンに燃料を入れ、着火してテストを行うファイアリングベンチに比べ、作業環境の向上や自然環境への配慮、付帯(燃料・冷却水)設備の削減、ランニングコスト低減などを実現しました。

- 燃料を入れずにテストするモータリングベンチ
ライフスタイルプロダクツ
■大型車両の洗車に環境対応機種「カミオン」
市場に投入されている既存の大型洗車機は、10トントラック1台を洗車するのにおよそ400リットルの水を使います。「カミオン」は洗浄部位に合わせて最適な量の水を噴射するウォーターコントロールシステムにより、“10トン車で業界最少”となる170リットル(高速洗車時)での洗車を実現しました。月平均750台洗車した場合、年間約120万円の節約(東京都の水道料金換算)になります。またシャンプーやワックスには、植物由来原料の液剤を使用。生分解性(自然に戻る性質)に優れ、環境負荷を低減しています。

- 安全性を高める本体転倒防止装置や緊急停止装置を標準装備
■静音性に優れた洗車機を開発
洗車機の乾燥ブロア音を大幅に抑えた超静音ドライシステム「クリスタルドライ」を開発。洗車機騒音で最も大きいブロア音独自のサイレンサー機構と風の整流化などにより、騒音レベルを70dB台から60dB台前半へ約12%低減(当社比)。従来の強力なドライ効果を維持しながら騒音値では業界最低レベルを達成しました。

- 「クリスタルドライ」を搭載した連続洗車機
■手術器材の供給・回収を自動化
名古屋大学医学部付属病院殿の新中央診療棟では、ケース自動倉庫「ファインストッカー」、垂直式回転棚「バーチカルカルーセル(VCR)」、無人搬送車(AGV)で構成した手術器材の自動回収・供給システムを導入。従来、人手に頼っていた回収作業や清潔物品管理を省力化して、手術看護師が本来の業務に専念できる環境を整え、次の手術までの時間を短縮するなど円滑な手術の運営を実現しました。 また、手術室内で発生した廃棄物や血液、液体などの回収もAGVで行い、院内感染を防止しています。

- 不定型器材の保管に、2フロア間の搬送も兼ねるVCR